他者と死者―ラカンによるレヴィナス 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 海鳥社 発売日: 2004/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (70件) を見る 「これは途中で降参するかもしれない」。手に取ったときそう感じた。そして経験…

アイネクライネナハトムジーク 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/09/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (14件) を見る 読み始めたら一気に読み終えた方がいい。 短編集であるが世界が共有され、時系列を混ぜ混ぜしながらも登…

近くて遠いこの身体 作者: 平尾剛 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2014/09/27 メディア: 単行本（ソフトカバー） この商品を含むブログ (4件) を見る 著者は元ラグビー日本代表。 近代スポーツの申し子だったが、怪我によって身体が科学だけでは説明でき…

私の個人主義 (講談社学術文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1978/08/08 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 117回 この商品を含むブログ (102件) を見る 夏目漱石の講演６編。歯切れの良い口調とウイットに富んだ比喩が面白い。 中学…

銀翼のイカロス 作者: 池井戸潤 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2014/08/01 メディア: 単行本（ソフトカバー） この商品を含むブログ (32件) を見る 昨年の ドラマ『半沢直樹』は良かった。何年かぶりにしっかりドラマを見た気がする。 多くのサラ…

そして父になる DVDスタンダード・エディション 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント 発売日: 2014/04/23 メディア: DVD この商品を含むブログ (40件) を見る これは父と子の呪縛と赦しの物語。 子供がいない自分にとって、子供の取り違い…

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: 文庫 購入: 38人 クリック: 329回 この商品を含むブログ (323件) を見る 「君の心のなかのすべてが死んでしまう。愛も…

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 冬弓舎 発売日: 2001/03 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (4件) を見る 正義が峻厳にすぎないように、赦しが邪悪さを野放しにしないように。（ｐ１００） …

ニッポン景観論 (集英社新書) 作者: アレックス・カー 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/09/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 自然を愛さなくなったというのであれば、今の日本は何を愛しているのでしょうか。（ｐ１１６） 良書で…

みんなの家。建築家一年生の初仕事 作者: 光嶋裕介,内田樹(ゲスト),井上雄彦(ゲスト),山岸剛 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング 発売日: 2012/07/10 メディア: 単行本（ソフトカバー） 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る …

同時代禅僧対談 “問い”の問答 作者: 南直哉,玄侑宗久 出版社/メーカー: 佼成出版社 発売日: 2008/01 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 30回 この商品を含むブログ (6件) を見る ＜主体的である＞とは、＜ある言語を、ある使い方によって使う＞というこ…

マレフィセント MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 発売日: 2014/12/03 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (10件) を見る この映画がハッ…

シーシュポスの神話 (新潮文庫) 作者: カミュ,清水徹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1969/07/17 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (78件) を見る 高校の時くらいからいつか読めるようになったらいいな、と思っていた。なん…

今週のお題「ふつうに良かった映画」 ブログぐらい書きたいこと書きたいのに、ここでも与えられた無茶なお題に悩んでしまうとはこれ如何に。 まあ頭を捻る練習ということにしよう、そうしよう。 悩ましい題だ。ふつうなのか？良かったのか？ 「ふつうに良か…

超訳 古事記 作者: 鎌田東二 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2009/10/22 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (19件) を見る にっぽんは 思っていたより やおよろず 八百万の意味、舐めてました。 樹とか、石とか、トイレと…

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (16件) を見る 内田先生の本を読み始めたのはここ1年くらいだが、その影響力は半端ではない。 「辺境ラジオ」を…

「そうだ古典を読もう」キャンペーン、始まる。 これまでの読み方とは違う読み方として、古典を一冊手元に置いて、長い時間をかけてゆっくりじっくりとうんうん言いながら読む、そんな楽しみ方を身につけたい。そんな思いが突然湧いてきたのです。 キャンペ…

仕事の小さな幸福 作者: 木村俊介 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2014/04/26 メディア: 単行本（ソフトカバー） この商品を含むブログを見る 穏やかなインタビュー集である。それは文末に享年を書けばお悔やみ欄のような穏やかさである。静か…

いやいや答えなんて知りません。僕が知りたいんです。 しかしなぜだろうか？圧倒感があるから？建築費の問題？万引き対策？それとも慣習？ 僕は本も好きだが、本を選ぶ時がもっと好きだ。 もっとも行く店は書店。自分の部屋で唯一きれいな場所は書棚。東京で…

ホームレス農園: 命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦 作者: 小島希世子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る まずは本の表紙を見て欲しい。 『ホームレス農園』という題とは似つかわ…

テースト・オブ・苦虫〈1〉 作者: 町田康 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2002/11 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (40件) を見る 町田康の本を初めて読む。 町田康にはずっと抵抗があった。食わず嫌い読まず嫌い。 読まず嫌い…

今週のお題「10年」 10年と言う題で思い出すのはこの曲。 まあ聴いてみよう、おお懐かしい。 福耳 / 10 Years After - YouTube ウィキペディアによると発売はなんと２００２年。 １０年どころじゃない、おお恐ろしい。 なにかの弾みで福耳の杏子さんがBARBEE…

(036)「空き家」が蝕む日本 (ポプラ新書) 作者: 長嶋修 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2014/07/08 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 最近何かとよく聞く空き家問題。 空き家が問題となっているのに住む家が欲しい世代がいる。ホームレ…

ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白 作者: 後藤健二 出版社/メーカー: 汐文社 発売日: 2005/07/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (5件) を見る シリアで 亡くなられた後藤健二さんの著。 後藤さんが…

清須会議 スタンダード・エディション [DVD] 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2014/05/14 メディア: DVD この商品を含むブログ (26件) を見る 武骨な男、柴田勝家の物語。 信長亡き後、後継ぎを巡って秀吉と勝家が争う。 票を集めるために秀吉が領地を約束す…

徘徊タクシー 作者: 坂口恭平 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/07/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 最近本作品で何とかファンタジー賞を受賞されたらしい（調べない）。 心の底からおめでとうございます。 坂口恭平。 このどこ…

世の中少しきな臭くないでしょうか？ いやこれがただの僕の心配性によるのなら良いんだけれど。 確かにアメリカのテロ事件とかの頃より世の中の事が分かったつもりになって、敏感になっているところはある。あの時もアンテナを張っていればこんな空気だった…

首折り男のための協奏曲 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/01/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (18件) を見る 連作 ②ひとりの人が、同じものごとや題について作った作品。 今回の教訓。 確かに先入観を持って小説を読みたく…

一連のイスラム国の人質事件を見て感じている事。 こんな小さな島国の中で分断してはいけない。 交渉すべきは文化も宗教も全く異なる人たちなのだから。 同じ国の人を救いたいという共通の目的があって、 手段を検討するだけなのになぜ人間性まで貶めるよう…

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) 作者: 増田寛也 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/08/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (19件) を見る 地方再生の話を聞くと僕はワクワクしてしまう。 それはきっと泥臭い話であるから…